最近は「副業」としてのWEBデザイナーや、「フリーランス」への転身としてのWEBデザイナーが人気ですね✨
WEBデザイナーとしては業界が注目されるのはうれしいことです😊
元々会社員でWEBデザイナーを経験している方が、「副業」や「フリーランス」で収入を得るのはわりと簡単だと思います。
ただ最近は、初心者さんで、すぐにフリーランスとして活躍すること、早く稼げるようになることをイメージしている方が多いと感じています。
初心者さんでも、副業レベルを目指す人、体力旺盛な人、センスが抜きん出ている人は、可能だと思います。
でも、私を含め普通の人は、少し長い目で見て成長するイメージが現実的だと思います。
何より、時間をかけて培った力は、運に左右されない心強い財産になります。
参考までに、私のキャリアからお話します。
目次
私のキャリア
デザイナーになるきっかけ
学校を卒業してすぐは、製薬会社で営業職をしているIT素人でした。
会社からの支給PCを必要最低限触る程度。そしてこの時代、まだ世の中にスマホは存在しません。(世代🤣)
営業職が合わず、友達に誘われていった占いで仕事の相談をしてみたら、
「若いだけの何の資格もない状態で、文句言わない!英語かパソコン勉強しなさい!」
と一喝。笑
これがきっかけで「ケイコとマナブ」という雑誌を手に取って生まれて初めて「WEBデザイナー」という言葉を知ります。
スクールの無料体験に行ってHTMLの楽しさを知ったことで転職を決意しました。
この頃周りに「WEBデザイナーになる!」と言っても、「何それ?」と言われるのが普通の反応でした。
アルバイト時代
スクールを出ただけの実務未経験では正社員になることができず、なんとかアルバイトとして雇ってもらいました。
時給1,000円・残業なしで貯金がみるみる減っていった頃です。
そして私にはセンスがなかった…!!🤣
スクールを出て最低限の知識だけあっても実務で役に立たず、しかもデザインセンスなし。
全く評価されないものの半年雇ってくれた会社には感謝感謝です😭
派遣時代
貯金が底をつき、ついに家賃が払えなくなった頃、「実務経験半年」という実績だけ手に入れました。
そのカードで派遣に登録、1年強で3件ほどの制作会社を渡り歩きました。
ちょうどiPhoneが出た頃で、WEB業界が大きく変化していた頃でした。
DTPやロゴを専業としていたプロダクションがHP制作を受け始めたのです。
相変わらずセンスはなかったものの、幸い、私にはコーディングの知識がありました。
そのおかげでデザインでは有名だけどコーダーがいない制作会社に派遣で入り込むことができました😭✨
この時期デザインつよつよ会社にいた経験が、今の私のデザインの基盤になっています。
ほとんどデザインはさせてもらえませんでしたが、良いデザインを毎日たくさん「見る」経験を積みました。
コーディングの際に、デザインデータのレイヤーや補正の仕方など、いろんなことを吸収できます。
そして派遣3社目で、初めてデザイナーとディレクターを兼任する機会もいただきました。
会社員時代
ここから約12年、広告代理店の会社員です。(長!)
ずっとデザイナー兼ディレクターでした。
ベンチャーの広告代理店で、超ブラック勤務でしたが、本当に鍛えられました。
規模の小さい会社のため完全分業制ではなく、ディレクターといっても多様な仕事を複数同時進行することになりました。
・価格交渉
・クリエイティブ↔︎広告との連動
・外注探し
・採用
・もちろんデザイン&コーディング
・民間企業または自治体との掲載交渉
・簡単な写真撮影
などなど。
必要なら調べてなんでもやってみる、という精神は、ベンチャーならではでした。
ここでの経験が、今に繋がっているのは確かです。
でも、若かったからできた、というのはもっと確かなことです🤣
全くもってオススメしたいわけではありません。
退職、からのなりゆきフリーランス
長年のブラック勤務からの、体を壊して退職しました😅
30代後半になっており、「就活」をする気力をすっかり失っていて、
これからどうするか、あまり考えることもできませんでした。
退職が決まったと同時に、一緒に仕事をしていた元同僚の営業さんから、制作案件をいただいたのがフリーランスのスタートとなりました。
人手不足で、私が辞めるとデザイナーいなかったんですよね🤣
これはラッキーな展開でした。
でも会社員時代に、同僚から信頼を得ておく、というのは最も大切なことだと思います。
- 途中で投げ出さない
- クオリティを下げない
- 納期を守る
- 相手が動きやすいようにサポートする
会社員としてこのような行動をしていれば、どんな立場でも選んでもらえる人材と言えます。
「私今日は予定あるんで〜」と案件に関わらず帰ってしまうような人には、外注できませんよね。
(価値観はそれぞれなので、これも誤りではないです。どちらを選択し、どう生きたいか、ということです。)
そして人の縁は将来いつか、うっかり繋がったりします。
「元同僚」というだけで、初対面とは比べ物にならないほど「信頼」度が格段に違います。
そして2024年現在、無事フリーランス6年目を迎えています。
おすすめのキャリア
副業WEBデザイナーを目指す人 or 体力やセンスのある人
最終目標として副業で月に5〜10万円稼げたら十分、という方や、体力やセンスに恵まれた方は、
SNS発信やクラウドソーシングでの応募などをしながら経験を積むのが王道だと思います。
自身のネットワークを活かして口コミで広がる方も多い印象です。
個人的には、本業をしながらWEBデザイナーもできる方って本当にすごいと思います✨
私は全力投球でなければ絶対に一人前になれなかったタイプです。
副業WEBデザイナーで稼げている人は、デザインセンスはもとより、稼ぐセンスやコミュニケーションのセンスが高い方が多いのだろうと想像しています。
WEBデザイナー1本で独立したい私のような凡人タイプ
特別な能力があるわけではないけれど…
「平均年収以上WEBデザイナーで稼ぐ!」という目標を持っている方には
一度組織に入ってみることをおすすめします。
- フリーランスを目指しているのに会社員になるなんて…
- 在宅がいいからWEBデザイナーを目指すのに…
など、思うことはあるかもしれませんが、フリーランスでそこそこの単価で案件を受けるということは、
元会社員のデザイナーとも、経歴10年以上のデザイナーとも競合するということです。
そんな競合に勝つとしたら?
- 安くする
- 速くする
- センス抜群
- コネがある
こんな感じではないでしょうか。
一度組織に入ることで、4.コネがある、これは確実に勝てるのです。
ズバリ、最もおすすめするキャリアは
- 組織に入る。
あまり長くなくても良いです。無理なくできる範囲で。
アルバイトや派遣でもOKですが、正社員の方が同僚とのつながりが深く、仕事も俯瞰的に携われたり、社長や役員とも顔見知りになったり、いいことは多いです。 - ブラックだったらすぐに逃げてください。(私は失敗しているので反面教師で…)
- ホワイトな企業に入ったら、同僚からの信頼を得てください。
- 円満に辞めて、少し時間をおいて辞めた会社に開業の挨拶に行きましょう。
うん。ちょっと時間かかりそうです😅
でも、手軽なものはみんな持っていて価値が低いのです。世の常です。
そしてもう一つ、組織に入る大きなメリットがあります。
ほとんどの場合、クライアントが法人であること。
特に広告代理店だと、大企業クライアントが多いこと。
法人の方が、広告宣伝費の予算が大きく、私の肌感ですが個人より1桁(場合によってはそれ以上)大きくなります。
個人で繋がることが難しいクライアントと取引ができるのは、最大のコネです。
こんな話でがっかり〜!全然手軽じゃない!
と思った方もいるかもしれませんが、巷の
「最短○ヶ月で100万円」
「ラクして在宅で100万円」
みたいなWEBデザイナーの広告に惑わされる方が遠回りだと思っています。
こんな広告が本当だったとしても、それに継続力があるのか、疑問を感じます。
WEBデザイナーは人手不足とはいえ、市場原理はしっかり効いていると感じています。
日々変化も多く、多くの人が常に最先端であることは難しいからこそ、
信頼とコネを得る行動の重要性があると思います。
独立後すぐにはコネを活かしながら事業を安定させて、同時にSNSでの営業活動や口コミを広げていくのが、無理の無い計画かなと思います。
特に私はわかりやすい際立ったスキルがあるわけではなく、営業が苦手なまま独立してしまったので、会社員時代のつながりに救われました。
私がおすすめするキャリアは一例に過ぎませんし、私の考えも偏りがあると思います。
フリーランスWEBデザイナーへ繋がる道はたくさんあると思うので、
ご自身に合った道のりを見つけてくださいね。
コメントを残す